QTVRオブジェクトムービーの撮影

テクネでは、コンピュータ制御による高精度のQTVRオブジェクトムービーの撮影・制作を承っております。

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CGでは再現不可能なPhotoVRの写実性。

いわゆるVR画像といえば、「3次元コンピュータグラフィックス」で表現したものが多いようですが、ここでは「実物の写真」を撮影し、より実物に近い見え方を可能にする対話型のVR画像を特に「PhotoVR」と呼ぶことにしています。3次元的な物体を対象にした場合は、その全周を手にとって廻して見るような感覚を与える画像。風景など3次元的な空間を対象にした場合は、あたかも自分がその中心にいてその周りを自由に眺めまわせるような画像などがその例です。

PhotoVRの最大の利点は、その資料性にあります。コンピュータグラフィックスの場合は、あくまでもコンピュータが生成する画像であって、どれだけ精密なデジタイズとモデリング、テキスチャーマッピングをほどこしたとしても、実物と同じというわけにはゆきません。しかも、精巧であればあるほどモデリングやテキスチャーマッピングに手間がかかります。この点、PhotoVRは、全周の写真を撮影してムービーファイルにまとめるだけであり、制作単価もそれだけ低く押さえられることになります。

QTVRムービーはPhotoVRならではのリアリティーと資料性に優れた対話型全周画像です。

現在、PhotoVRの画像形式としては、アップル社のQTVR(QuickTimeVR)、IPIX社やiMov社の球面パノラマが一般に使われています。弊社といたしましては、この内、QTVRとIPIXについて撮影を承っておりますが、中でもQTVRオブジェクトムービーは、ひとつの物体をマウス操作で全周を自由に回転して見られる画像で、弊社では、その資料性にいちはやく注目し、コンピュータ制御の全周撮影装置「AutoQTVR」を独自に開発、学術資料や工業製品のデジタルアーカイブを目的として、これまで既に数千に及ぶQTVR撮影を行なってきております。本サイトでは、特にQTVRオブジェクトムービーについて詳しくご紹介します。

[写真右上]AutoQTVRstdと大型水平ローテータを使った人物の全周撮影。





AutoQTVRstd(スタンダード)

AutoQTVRstdは、20cmから60cm立方程度の被写体に適した2軸セパレート式の回転撮影装置です。全周撮影する際の被写体の大きさの限界は、カメラーアームの長さによって制限されますが、水平回転のみの場合は、オプションの大型ローテータを用い、カメラを引くことによって高さ200cm、主さ100Kg程度のものまでは撮影可能であることが確認されています。被写体のサイズによりカスタムデザインのシステムも承っておりますのでお問い合わせください。

[写真] AutoQTVRstdにデジタルビデオカメラを装着した場合の写真です。デジタルビデオカメラで撮影する場合は、640x480画素のDV形式のフレ−ム画像がオリジナルデータとなります。デジタルカメラの場合は、その機種の撮影許容画素数に依存してきます。

AutoQTVRmini(ミニ)

AutoQTVRminiは、20cm立方以下の撮影に適した据え置き一体型の回転撮影装置です。高精度の撮影が可能で、ホログラム撮影装置といった角度によって見え方が変わる平面体の回転撮影などにも使用されています。
制御用ソフトウェア

AutoQTVRの制御ソフトとしては"ObjectMaster"が、システムにバンドルされています。カメラによって"Object_Master DV"と"Object_Master DC" が用意されています。"Object_Master DV"は、デジタルビデオカメラをサポートし、640x480画素のDV形式の画像をとりこみます。"Object_Master DC"は、デジタルカメラ"Nikon D1/D1X/D1H"をサポートし、2000x1600画素以上のTIFFまたはJPEG形式の画像をとりこめます。CanonのEOSシリーズについては、現在、開発中です。

組立・設置

AutoQTVRstdは、最大で140cm(L)x 820cm(D) x 200cm(H)の大きさになりますが、運搬時には分解可能となっています。ここでは組み立ての模様をご覧になっていただきます。

撮影現場

1996年以来、学術・文化財のデジタルアーカイブとして、AutoQTVRは数多くの実績を積み重ねてまいりました。
AutoQTVRmini応用ホログラム撮影装置

AutoQTVRは、QTVRオブジェクトムービーを制作するためのものだけではありません。角度によって見え方が変わるものであればなんでも効果を発揮します。AutoQTVRminiを活用した「ホログラム撮影装置」がその良い例です。ホログラムは、見る角度によって見え方が変化します。AutoQTVRminiによってその微妙な変化が見事にとらえられ、QTVR オブジェクトムービーに組み込むことでディスプレイ上にホログラムの3次元的な映像がそのまま再現されます。


ステレオQTVR

AutoQTVRを使えば、回転視差を利用し、水平回転撮影して得られたとなりあわせの画像を2枚づつ組み合わせ、カメラ1台でもステレオQTVRが制作できます。2台のカメラを使うか、1台のカメラでも2回同じ回転撮影をすれば、もちろん完全な全周ステレオQTVRが制作できます。資料撮影に試みられてはいかがですか?

QTVR画像データベース"LaserFileIV_VR"

QTVRムービー対応の画像データベース管理プログラムです。お客さまのニーズにより、ネットワーク対応のデータベース構築も可能となります。

  • データベース・エンジン:ACI 4th Dimesion
  • システム環境:IBM PC互換機 Windows2000/XP、PowerMacintosh OS8.6以上



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